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交通取り締まりのタブー! ―反則金+放置駐車違反金で1千億円超え!お巡りさんウハウハのカラクリ別冊宝島Real (063) 寺沢 有 (著), 小谷 洋之 (著) 価格:¥1,470 (税込) 速度違反、駐車違反……理不尽で、不公正な取り締まりはなぜなくならないのか? 誤判定が頻発するオービス(RS-2000)、駐車違反取り締まりと警察利権の関係、駐車違反取り締まりの民間委託「放置駐車監視員制度」、違反金を払わなければ車検が通らないトンデモない制度「放置駐車違反金制度」(2006年実施)の仕組み……気鋭の警察ジャーナリストが、交通警察のデタラメ/利権漁りの実態に肉薄する。怒れ、全国のドライバー&ライダー! |
兵庫県警 神戸北警察署 不当逮捕・違法取り調べ事件 |
衆議院議員 |
「このテープはいわゆる『偽メール』みたいなモンじゃありませんよね?」 |
警察庁交通局長 |
「確かに兵庫県警で逮捕した事案に、これに該当するものがございます」 |
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「録音されていた、ということも聞いておりますよね」 |
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「そのように承知しております」 |
いまから約1年前の05年4月23日午前10時頃、神戸在住の司法書士・吉岡泰助氏は、神戸市北区・泉台南交差点付近を原付バイク、ホンダ・ジャイロXで走行中、白カブで巡回中の巡査部長(神戸北警察署所属)に交通違反を見とがめられ、停止を求められた。 路地裏から表通りにでようとしたところ、突き当たりが植え込みになっており、そのまま約100mほど歩道を走行してしまったもの。 すなわち通行区分違反(反則金6000円/原付車)の疑いである。 巡査部長が青キップを切ろうとしたとき、免許提示を巡ってトラブルが発生した。吉岡氏がふりかえる。 なのに、乱暴なくちぶりで『免許出せ!』と、さも当たり前あたりまえのくちぶりで命じてくるんですね。 このお巡りさんは、ちゃんと法令をわかって言っているのかなと疑問に思って、免許提示義務の根拠を教えてくださいと聞き返したんですよ。 つまり法令根拠を尋ねただけで、免許呈示拒否をしたわけじゃないんですけどね。」 ここで確認しておこう。そもそも運転免許証の提示義務は「無免許」「飲酒運転」「大型無資格」「過労運転」「自動二輪二人乗り無資格」---以上、5つの場合しかあてはまらない。 これ以外は、たとえ違反をしていようがいまいが、運転免許証の提示は任意である。 しかもこのとき吉岡氏は「無免許」の疑いをかけられないように、免許証を出して見せているのだ。 のみならず吉岡氏は、巡査部長の求めに応じて、運転免許照会書に住所・氏名・携帯番号を書き込んでいる。 ちなみに生年月日は「ここまで書く必要はないでしょう」と書き込まなかった。 そんな吉岡氏の冷静な対応に逆ギレ(?)した巡査部長は、免許呈示義務のある場合について満足に答えられないばかりか、「逮捕や!逮捕や!」と叫び、現行犯逮捕に踏み切ってしまうのであった。 |
声の出演
被逮捕者役 吉岡泰祐司法書士
警察官役 神戸北警察署の皆様
1 |
【逮捕現場編】 「僕に逃亡のおそれがありますか?いいんですか、こんなことして、おまわりさん。これ、何の逮捕ですか、これ何の逮捕ですか?」 「道路交通法違反やっていうて、逮捕するんや」 |
2 |
【逮捕現場編】 「おまわりさん、ほんまにおまわりさんかどうか疑ってるんですよ、実は、ね。制服も着てるしおまわりさんっぽいけど、ね、おまわりさん、身分証明書を僕にみせてくれませんか、先に。ちゃんとね、ご自身の立場を明らかにせな、おまわりさん、ね、そんなもん、なんぼ、おまわりさんか誰かわからない…」 「逮捕や逮捕、こら、逮捕すんねや」 |
3 |
【取調べ室編】 「これ、取り調べですか?ちょ、ちょっと待って下さい。僕ね、当番弁護士呼びます」 「それはあとで……」 |
4 |
【取調べ室編】 「今これ当番弁護士に連絡しちゃだめなんですか?」 「調べ終わってからや。あわてんでええがな。何もそんな。警察逮捕したら48時間も時間あるんやから、まあまちーな。」 |
5 |
【取調べ室編】 「今からね、今日ね、道路交通法違反、通行法違反で現行犯逮捕されたんや、間違いないか」 「当番弁護士に」 「それ、別や」「順番やから」 |
6 |
【取調べ室編】 「“右の通り供述した”って、僕、何もいってないのに」 「きいてや、だから今、単車で」 「これ僕かくことできない」 |
7 |
【取調べ室編】 「“次の通り供述した”でしょ。これは僕の任意じゃないと話しを作れませんも。僕、黙秘します」 「あんたの弁解、言い分きいて、弁解の機会あたえてる」 「作り直して欲しいですわ、僕の弁解だけかいてください、ここに、任意でしゃべることをね、その通り書いて下さいよ」 |
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